2010年04月16日
その時は来た!最終回
建造は光の中にいた・・
どこを見ても何もない光だけの世界だった・・
「ここはどこなんだ・・?」
「光、光だけでなにも見えない・・・」
「俺の体も・・ない・・無くなっている・・?」
「何故なんだ・・体が無い・・なんて・・」
「ここがあの世?・・」
「いや・・俺の意識はしっかりとしている・・」
「死んではいない・・・」
「俺は・・相模湖の湖畔で農業をしていた・・」
「そして家族と暮らしていた・・」
「そうだ あの富士山の噴火と大地震で・・」
「歩いて・・あの洞窟に避難した・・」
「それから・・・食べ物・・いや水だ・・水・・洞窟の水を・・」
「飲んだ・・眠った・・今ここにいる・・」
「死んでいない・・意識がある・・何故水だけで生きようとしたのか・・」
「あんなに食料にこだわていた俺が・・だ」
「何故あの時・・・家族にあんなことを云ってしまったのか
水だけで生きてみるなんて・・・云ったんだろう・・」
「水も必要だが・・人間は食べ物も必要だ・・・」
「何故なんだろうか?・・・・・」
その時建造の頭の中でまたあの響きが起きてきた
「カクゴシタモノノ タマ ワレ ミガク・・」
「コレ ハツ ナリ オワリナリ」
「誰だお前は・・」
「ナンジノオヤナリ・・」
「なんだって俺の親だって・・」
「ならば姿を見せろよ・・・」
「ソレハデキナイ カラダハ ナイ」
「俺の頭の中に入り込むくらいだから・・
体ぐらい直ぐ作れるだろう・・」
「ヨクキキナサイ ナンジノ カラダハ ナンジガ イシキスレバ
スグ ニ ツクレル
ワレ ヒカリニ ソンザイスル ヒカリ ナレバ カラダハ ナイ」
「都合の良いこと云って・・・」
「冗談じゃないよ・・・」
「なんにも無い・・光だけの所なんて・・」
「このままじゃ 眩しいし つまんねえや・・」
「こんなところに いたら 退屈するな・・」
「体も使ってなんかしたいよな~」
「歩いたり、働いたりな・・」
「酒も飲みたいし・・温泉にも入りたいし・・」
「・・・・・」
「ナンジ コレカラ カラダヲ ツクリ ウシロノ セカイ ニ イキ
エラバレシ ニンゲン ト トモニ アラタナル ヨ ヲツクリナサイ
スレバ ソノ ススム コト オモシロキ コト タノシキ コト アレバ
ウレシ ウレシ タノシ タノシ ノ コト」
「おおっ!そうか・・それ・・それ・・新しい世とやらを
創りましょう・・そうしましょう・・ハハハハッ~・・」
「体、体、と」「意識して・・・」
「おおっ体を作るんだな・・よし!
体が欲しいぞ・・と・・意識して・・・」
「・・・・」
「・・・・」
その時・・建造の魂がぐるっと後ろに回り
後ろの世界を見た!
その瞬間・・建造の手や足が見え始めた
しかしその手足は透き通っていた
次に頭、顔、胸、腹と次々に
透明ながらも現れ始めていた
「おおおっ・・凄い・・すごい・・」
「でもよ・・この後ろの世界に行って
新しい世を創るんだよな・・・
でも 一緒に新しい世を創る人間を選ぶといってもな・・・?」
「どうやって選ぶんだよ・・・」
「ワレ エラビ ニンゲン アツメマイル
ソノ ニンゲント トモニ アタラシキ ヨ ツクレ タノムゾ」
「タダシ コノ エラバレシ ニンゲン タチト キョウジ ヲ ツクリ
ソシキ ニ シテハ ナラナイ ソノ コト ハラニ オキ
ススメマイレ」
「なんだ オヤが集めてくれるのか
ならいいか・・なるべく頭の良い人間を頼むぞ・・・」
「なんていたって 俺は 学がないからな・・」
「ワレ アツメマイル タマ ハ カクゴ デキタ タマ ノミ」
「ふ~ん そうか 覚悟が必要なのか・・
そりゃ そうだよな いきなりこんな 光り輝く眩しい所に
連れてこられたらな・・ビックリどころか 気が狂っちゃうよな・・
おおっ 少しは見られる体になったようだ」
「じゃあ行ってくるとするか・・・」
「でも ここも 悪くはないな・・」
「この世界もたまには良いかも・・な・・」
「なんか・・落ち着く感じ・・・」
建造は透き通った体を思いっきり伸ばし
手を広げ 真っ白い世界に 入って行った・・・
完・・・
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Posted by キミヒコ at
12:29
│アセンション小説その時は来た!




